まちづくり川口

NPO法人まちづくり川口(公式)                 人と人とのつながりを育むまちづくり

【ニュース】鳩ケ谷市、61年ぶりの再統合へ――川口市と編入合併を実施(2011/10/11)

埼玉県南東部に位置し川口市に囲まれた小都市・鳩ケ谷市(人口約6万2千人)は、本日10月11日、隣接する川口市に編入合併され、62年ぶりの再統合を果たした。これにより県内の自治体数は1減少し、埼玉第二の都市として川口市の新たな歩みが始まった。

地域の歴史と背景

鳩ケ谷地域は昭和初期まで、「鳩ケ谷町」として川口市の一部であった時期もあったが、1948年の住民投票により川口市から分離し独立自治体として発足した歴史を持つ。独立後は住宅都市として発展し、1967年には正式に鳩ケ谷市として市制を施行。川口市と隣接しつつも独自の自治を維持してきた。

しかし平成の大合併期に入り、川口市と蕨市、鳩ケ谷市による合併協議が進められ、両市とも交通網整備や財政基盤強化などの必要性が議論された。鳩ケ谷市は周囲を川口市に囲まれ、都市圏としての一体的な発展が期待されていた。

合併合意と手続き

今年2月、両市は正式に合併協定調印式を開催し、埼玉県知事ら立会いのもと合併に向けた基本合意に署名した。合併方式は**「編入合併」**とされ、鳩ケ谷市が川口市へ編入される形が確認された。合併後も旧鳩ケ谷市の地域特性を活かしながら街づくりを進める方向で調整が図られた。

鳩ケ谷市内では事前に合併を争点とした市長選も実施され、結果的に合併賛成派が多数の支持を得ている。これを受け、市議会・県議会の合併議決が順次進行し、総務大臣への申請など一連の手続きが完了した。

統合後の市役所・行政機能の扱い

合併に伴い、旧鳩ケ谷市役所は川口市の支所として再整備される形となった。合併当日の式典では旧市役所前で支所開所式が行われ、川口市長や職員ら約200人が出席。旧市民課などの窓口業務を引き継ぎ、住民票など各種証明書の発行が引き続き行われることが確認された。

また、住民の住所表示・戸籍表示については変更証明書が発行されるなど、合併後の生活に必要な証明制度も整えられている。旧鳩ケ谷市における制度は順次川口市の制度に統一される方向だ。

市民の声と今後の展望

統合により、交通網や公共サービス、水準の高い行政支援が広域的に推進される期待が高い一方、独自性を長く保ってきた鳩ケ谷市民からは「歴史ある自治が一つの節目を迎えた」という声も聞かれる。特に地域の伝統やコミュニティをどのように継承していくかが今後の課題として指摘されている。

川口市としては、今回の編入合併を機に人口増加と都市機能の強化を図り、政令指定都市を視野に入れた発展戦略の加速を掲げている。旧鳩ケ谷地域もその中心的な役割を担うことが期待されている。

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